ソノ アイダ#新有楽町では、5月12日(金)から5月21日(日)まで「ARTIST EXHIBITION」として美術作家である伊阪柊、 中村壮志による 2 人展「デンドロカカリヤからの手紙」を開催します。
自然と人間による環境変化に伴う、知覚できない現象を科学的な知見と自身の仮説に伴う物語を組み合わせた作品を制作する伊阪と、あらゆるものが旅の途中と捉え、景観の変化や移動、時間の経過によって生じる事象とその間にある関係を紡いで作品を制作する中村は、共に映像を軸とした表現を行う作家です。
物語の挿入や、映像美への拘りなど 2 人には共通する部分が多く、今回はそれぞれの過去の作品と、現在 2人で活動している、地球上のあらゆる場所で起こったであろう/ 起こるであろう出来事や、直接見ることができないような宇宙規模の時間の経過をシミュレーションし、現在とまだ見ぬ時空との接点を見出していくコレクティブ、( Shu Isaka + Soshi Nakamura)MANTLEの新作映像を合わせて展示します。映像の中で東京、有楽町エリアが徐々に森に変化しては、またビル群に戻っていく。これは遠い過去の話でもあり、未来の話でもあり、現在でもあると 2 人を言います。この機会に是非ソノ アイダまでお越しください。
※株式会社アトムがA-TOM ART ACTION*の一環として取り組み主催運営する「ソノアイダ#新有楽町」は三菱地所の新有楽町ビル1階の空き店舗を空間メディアとして活用する2021年12月から始まったアートプロジェクトです。
■Exhibition
作家:伊阪柊/ 中村壮志
会期:2023年5月12日(金)〜 5月21日(日)13:00-19:00
時間: 13:00-19:00
会場:ソノ アイダ#新有楽町
住所:東京都千代田区有楽町 1-12-1 新有楽町ビル1階 北側112区画
主催:株式会社アトム(A-TOM Co., LTD.)
企画:ソノ アイダ実行委員会
協力:三菱地所
機材協力:BLACK+DECKER / DEWALT / LENOX / IRWIN / GRID inc.
■Artist Profile
伊阪 柊(Shu Isaka)
様々なレベルの把握不可能な環境変化への認識を一時的または仮想的に表現に置き換える手法を取る。その際の表現形態は映像であることが多いが、小道具や映像再生に関わるセンサー類も制作する。その中で意図通りにうまくいくことや偶然の成功、また失敗や不可能な事態に陥ることも含めてこれも環境変化の読み取りの一部だと考えて、ある種のリスクコミュニケーションがほとんどの制作に通底する原動力となっている。
主な展示参加に「OPEN SPACE 2021 ニューフラットランド」(ICC,2021)、「Excitation of Narratives エッセイフィルムの立地」(TOKAS本郷, 2022)、個展に「Méconnaissance “Tephra”」(Token Art Center, 2023)、また共同プロジェクト「Intersection of Universes (複宇宙の交差点)」を企画。2021年東京藝術大学大学院美術研究科美術専攻先端芸術表現領域、博士課程修了。
中村壮志(Soshi Nakamura)
1991 年熊本県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修了。ビデオインスタレーションを中心に、平面、立体、パフォーマンスや舞台など様々なメディアを横断しながら作品を発表する。「あらゆるものが旅の途中」と捉え、ロードムービーのように景観の変化や移動、時間の経過によって生じる事象と、その狭間 / 隙間にある関係性や物語性に関心を寄せている。アクターは人に限らず生物や現象など、身近なモノの移ろいを通して、森羅万象と共振する方法を探求する。主な展覧会、公演に『Standing Ovation|四肢の向かう先』( 旧ホテルニューアカオ , 静岡 , 2021)、『永遠の休暇』(MOA美術館 能楽堂 , 静岡 , 2022)、『真昼にみた夢』 ( 京都府立文化芸術会館 , 京都 , 2021)、『End of Summer / Open Studio』( アメリカ , ポートランド , 2019)。
ソノ アイダ#新有楽町
https://sonoaida.jp/